デザインは才能が必要?

インテリア・建築業界で仕事をする上で、デザインの才能が必要か否かを解説していきます。

デザインに才能は必要ありません。

しばしば耳にすることに、才能と言う言葉があります。
デザインの世界にいるとこの言葉をよく耳にします。

デザインには必ず法則と根拠がある

どんな人にも得意とするものがある

一般的にデザインは感覚で行われていると思われがちですが、実は「やり方」があります。
感覚でデザインが出来るデザイナーは本当に天才と言わざるを得ないほどに少なく、圧倒的に多くのデザイナーは様々な法則やルールを駆使してデザインを考えていきます。

例えば「黄金比」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
顔の黄金比などはテレビなどでも紹介されたりしていますが、これは一般的に美しいとされるバランスが決まっていて、そのバランスに近い顔の方が美しいという話です。

デザインでも黄金比が存在します。どこにどんなサイズをどんなバランスで配置すれば美しく見えるのか。という事は感覚ではなく、黄金比や白銀比などを用いてバランスを整えたりします。

では、それを理解すればデザインが出来るのかというとそうではありません。
デザインが難しく思われる部分はここからなのですが、黄金比のようにデザインの法則・ルールはとてもたくさんあります。
色にもルールがありますし、質感にもルールがあります。ネットや本を見ればそういった事は個別に解説されていたりしますが、それらをどうやって組み合わせてデザインとするのか。ということは、言葉だけで説明することが難しいためなかなか見つからないです。

その為デザイナーを目指される方は、才能やセンスなどを不安視されるよりも、きちんとしたデザインの勉強が出来る環境を見つけ出すことが重要になります。

先駆者のデザインを参考にしている

また法則だけではありません。そもそものデザインをするにあたってどんなデザインにしたいのかを考えることが難しそうに感じると思います。

これも本当の意味で何もない所からデザインを考えているわけではありません。
世の中にある多くのデザインを参考にして、そこから新しいデザインを考える事がごく普通のやり方です。
長い時間の中で色々なデザインの引き出しを増やして、ベテランになるとその中から考えられるようになっていきます。

なので、初めてデザインをする方や、新人のデザイナーなどは先駆者のデザインを参考にしながら、デザインを考えていくので0から考えなければいけないというよりは、色々な情報を上手にまとめていく能力が重要だったりします。

どんな人にも得意とするものがある

〇〇さんの才能はすごい。事実として才能と言うものは存在します。これはどんな世界でも存在します。では、才能がなければインテリアコーディネーターやインテリアデザイナーとしてやっていけないのでしょうか?建築家として生きていけないのでしょうか?これはとても無駄な疑問です。

細かい能力分けをすればどんな人にも得意なものがあります。学校で学生を見ていると良く分かるのですが、設計プランがすぐにできあがる人、コンセプトの発想が面白い人、絵がうまい人、色塗りがきれいな人、インテリアエレメントのまとめ方が得意な人。等
どれもできない人と言うのは意外に居ないもので、必ずどんな人にも得意とするものがあります。
それら一つ一つを才能と言うのであれば、どれかは無くてはならないのかも知れません。

ですが大切なことは、得意な能力をデザインの武器として学び、苦手なものは基本的なことをしっかり出来るようにしておく。ということがデザインの世界で生きていくために必要な能力なので、一歩踏み出してデザインの世界にチャレンジして頂きたいです。

活躍している人・有名な人は必ず努力をしている

いままでのお話を含めて更に考えてみると、一般的に不安に感じる要因は、デザインに関わる全てが完璧に出来ないといけないのではないか?という事ではないでしょうか。

はっきり言って、この業界でそんな完璧な人はまず居ません。
日本を代表する有名なインテリアデザイナーでも絵が下手な人が居ます。
世界的に有名な建築家でもプランがまとまらず悩み苦しみます。

ですが仕事はできますし、むしろ活躍しています。どんな仕事でもそうですが、得意とする分野を伸ばし苦手な分野は最低限出来るようにするか、得意な人が居るのですから任せれば良いでしょう。
ただ、活躍している人は必ず努力をしています。得意なものがたくさんあって、それこそ才能があると言われる人は普通の人がしない量の努力をしているものです。
才能とは、ある一定量の努力や思考、経験の上に成り立つ他者の評価であり、そこで仕事ができるできないが決まるわけではありません。

インテリアデザインの世界を志す方は、そんな「言葉」を気にするよりまずは自分で踏み出してみてください。
デザインは才能でするものでは無いという事をご理解いただけると思います。

スクールからのメッセージ

スペースデザインカレッジではこれまで数千名の学生をインテリアコーディネーター・インテリアデザイナーに育ててきました。
どんな人でも最初は素人です。そこからどれだけ育つかは、教育次第と考えています。
多くの方の道を開いてきた学校だからこそ、自信を持って当校の教育をオススメします。