2017.01.31インテリアコーディネート

モダンとは違う?コンテンポラリースタイルの家具やインテリアコーディネート

インテリアや家具などに興味をお持ちの方なら、「コンテンポラリースタイル」という言葉を一度は聞いたことがあるはず。主にインテリアの傾向を表現する際に用いられる言い回しですが、実際のところ「コンテンポラリー」という言葉の本来の意味をご存じの方は多くないかもしれません。インテリアの世界における「コンテンポラリー」とは、具体的にどのようなイメージを指すのでしょうか。
今回は、インテリアの代表的なジャンルの1つとして知られる「コンテンポラリースタイル」について、傾向の近い他のスタイルとも比較しながらご紹介します。

「コンテンポラリー」ってどんな意味?

コンテンポラリーという単語は、元来「同時代的な、現代的な」という意味を持っています。インテリア用語としても、同様に「今風のテイスト」を示す際に用いられる表現です。ちなみに、単語としての対義語は「permanent(パーマネント、永久的な)」となります。

インテリア用語としても、「その時代の特色を生かし、人々の興味や関心の対象を上手に取り入れている」デザインテイストに対して用いられるケースが一般的です。
ファッションの世界で例えるなら、特別感のある高級ブランドやオートクチュールが「パーマネント」、それに対してのリアル・クローズ(日常着)が「コンテンポラリー」であると考えれば分かりやすいのではないでしょうか。

同じ「現代的」という意味でも、「モダン」とは異なる「コンテンポラリー」


ところで、同様に「現代的な」という意味合いで使われるインテリア用語に「モダン」があります。つまり「モダンスタイル」と「コンテンポラリースタイル」は同じ意味?と思いがちですが、両者の意味合いは少し異なります。

「モダン」の場合は、「既定の価値観を一新する」「これまでになく、まったく新しい」という側面を強調した表現。それに対し「コンテンポラリー」は、より自由度の高い表現で「現代人のライフスタイルや嗜好に合わせ、居心地の良さを優先したスタイル」と考えると良いでしょう。
また「モダン」とは、クラシック(古典)なインテリアからの脱却を大きく打ち出した、20世紀序盤から中盤頃までの建築様式を特定して指す場合が多くなります。それに対し「コンテンポラリー」は、あくまで現在のトレンドを押さえたスタイルを指しています。

「モダンスタイル」について気になる⽅はこちらの記事もチェック♪

「コンテンポラリースタイル」の家具、インテリアコーディネートとは?


現代の家具における「コンテンポラリースタイル」は、古くから家具に使用されてきた天然素材の使用はもちろん、カラーガラスやウレタン樹脂といった人工素材も積極的に採用するなど、これまでにない新しい組み合わせやデザインのものが多く見られます。

一方、インテリアコーディネートにおける「コンテンポラリースタイル」は、基本的にはミニマルでスタイリッシュな雰囲気が多く、色もホワイト・ブラック・グレーのモノトーンが基調となることが一般的なようです。しかし、壁の一部や家具をビビッドカラーにして、コンテンポラリーの雰囲気を出す例もあります。

また、モダンスタイルの場合は古典的なイメージを一切排除した様式を指しますが、コンテンポラリースタイルでは古典的な要素を積極的に取り入れたインテリアも一般的です。それらは「コンテンポラリークラシック」と呼ばれる場合もあり、レトロな小市松のフローリングにインダストリアルな雰囲気のパイプソファを組み合わせる例などが代表的です。

また、クラシカルでエレガントな内装にガラステーブルや幾何学柄のカーペットを合わせるなど、古さと新しさを融合させているスタイルも、コンテンポラリーと表現されることがあります。しかし、これらはあくまで21世紀の現代における「コンテンポラリー(今風)」ですから、時代が移り変わってゆけば、新たなコンテンポラリースタイルが出現するはずです。
つまり、コンテンポラリーインテリアとは「1つのテイストに限定せず、さまざまな要素を取り入れて今を表現するインテリア」と考えられるでしょう。

おわりに

今回は、よく聞く割に分かりにくいインテリア用語「コンテンポラリースタイル」についてご紹介しました。
「コンテンポラリーとはこのようなテイスト」と定義できない難しさはありますが、「要するに、自分たちが今1番おしゃれで暮らしやすく感じるインテリアがコンテンポラリースタイルなのかな」と、とらえれば理解しやすいかもしれませんね。

インテリアコーディネートの知識を活かせる仕事って?

インテリアコーディネートの仕事といえば、インテリアコーディネーター。
しかしインテリアコーディネーターだけでなく、インテリアデザイナー・店舗デザイナー・家具デザイナーなどなど・・・インテリアコーディネートの知識を活かせるお仕事はたくさんあります。

それぞれどんなお仕事なのか、チェックしてみましょう!

> インテリアコーディネーター・空間デザイナーになるには

> インテリアデザイナーになるには

> 店舗デザイナーになるには

> 家具デザイナーになるには

初心者が学ぶインテリアの学校!
開校以来25年連続インテリアコンテスト受賞の実績!


スペースデザインカレッジは東京・大阪・京都に教室を持つ20歳以上の「大人のためのインテリアデザイン専門の学校」です。

卒業後の就職までも完全サポート!

インテリア業界に興味があるけど諦めていた社会人方にも多く入学いただいています。

資料請求・説明会も無料ですのでお気軽にお問い合わせください。

インテリアのプロになりたい人必見!スペースデザインカレッジについて詳しくはこちら
The following two tabs change content below.
インテリアアーカイブスを運営するインテリアコーディネーター専門の学校スペースデザインカレッジの講師陣が編集局として最新のインテリア情報をお届けします!