スチール家具などを使ったインダストリアルインテリアでクールな部屋を作ろう

雑誌や海外ドラマで度々見かける、スチール素材やヴィンテージの家具、ヴィンテージ雑貨に憧れを抱いたことはありませんか？それらの家具や雑貨で作られた部屋をインダストリアルインテリアと呼ぶことがあります。インダストリアルインテリアは、アメリカやフランスで大流行しているインテリアコーディネートです。

インダストリアルは日本語で「産業の」「工業の」を意味します。海外風の古めかしい工場の一角がイメージされるインテリアといえるでしょう。

今回は、スチール家具などのインダストリアルインテリアを使用した、クールな部屋の作り方をご紹介します。

1 大型家具をインダストリアル風に
2 照明で無機質・クールなイメージを演出
3 色味はダークトーンがおすすめ
4 ポイントカラーもお忘れなく
5 植物も添えて明るさも
6 おわりに
7 インテリアコーディネートの知識を活かせる仕事って？

大型家具をインダストリアル風に

インダストリアルインテリアを目指す場合、まず部屋の基調となる大型家具を見直すことが大切です。インダストリアルインテリアに適している家具は、スチール製の家具や濃い茶色でダメージ感のある木の家具、または一部スチール製やアイアン製の家具。テーブルや棚、など、存在感のある家具がインダストリアルな雰囲気を持つ家具になるだけで、無機質でクールな雰囲気が生まれるでしょう。

また、真新しいきれいな家具ではなく、あえてサビや汚れのある家具の方がワイルドな雰囲気を生み出します。しかし、すべての家具をサビや汚れのある家具に統一する必要はありません。部屋を見渡した際に、家具や雑貨を選ばずに寄せ集めたような印象を与えるくらいがおすすめです。

照明で無機質・クールなイメージを演出

インダストリアルの無機質でクールなイメージを作り出すポイントとなる家具が照明です。照明は部屋の中心に位置し、他の家具と比べても目立ちます。この特徴を生かしましょう。

インダストリアルデザインでは、主に天井から吊り下げる形のペンダントライトが主流ですが、ペンダントライトにもさまざまなデザインがあります。選ぶポイントは、電球の露出度が高く、骨格がはっきりしているデザイン。例えば、豆電球を大きくしたようなデザインのペンダントライトや、スチール製の骨組みでデザインされたケージランプなどがおすすめです。

色味はダークトーンがおすすめ

スチール家具などを基調としたインダストリアルインテリアの部屋は、色味をブラック・ブラウン・シルバーなどのダークトーンで統一しましょう。ヴィンテージ風で無骨なデザインが施されていればより雰囲気が出ます。木材の家具の場合、木材用ワックスを用いることによってアンティーク調に仕上げることも、雰囲気作りのための1つの手です。

男性的な雰囲気の部屋に仕上げたいならブラックの比率が大きくなるように、逆に女性らしさを出したい場合はシルバーの比率を高め、ベージュや薄いブラウンの家具・雑貨を置きましょう。インダストリアルな雰囲気の中にもあたたかみのある部屋に仕上がります。

ポイントカラーもお忘れなく

ダークトーンの部屋にも「ポイントカラー」は意識的に置きましょう。さっぱりとした部屋の中に赤や緑、黄色などのポイントカラーを置くことによって目線が集まり、すっきりした印象を与えることができます。例えば、前述のペンダントライトを赤や緑のものにした場合、部屋の印象が大きく変わります。

植物も添えて明るさも

部屋のワンポイントに、インダストリアルインテリアと植物の組み合わせはいかがでしょうか？無機質な印象を与える家具や雑貨に観葉植物を組み合わせると、部屋にほんのりとした明るさが生まれます。スチールラックにジュート製の鉢カバーを組み合わせた観葉植物を置いたり、木製の家具にスチールジョウロやブリキの缶を鉢代わりにした観葉植物を置いたりするなど、アイデアしだいでさまざまなアレンジが可能です。