インテリア業界で働くのにはCADの知識は必要？CADの勉強方法もご紹介

インテリア業界で働きたいと考えている方の中には、スクールの情報や求人情報などを調べている方も多いことでしょう。そういった情報の中で「CAD」という言葉を目にしたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、CADとは何か、インテリア業界への就職・転職にあたってCADの知識は必要なのかどうかを解説します。

1 インテリア業界への就職・転職にCADの知識は役立つ！
2 CADとは
3 インテリア関連でCADを使う職種
4 インテリア業界でCADを使って働くのに向いている人
5 インテリア業界でCADのスキルを身につけるメリット
- 5.1 仕事の幅が広がる
- 5.2 仕事をスムーズに進められる
6 CADの勉強方法
7 まとめ

インテリア業界への就職・転職にCADの知識は役立つ！

近年、CADの知識や経験はインテリア業界においても必要とされる場面が増えてきました。

CADを使用することが一般的になりつつある今、図面やデザインも平面図よりも立体表現が多くなり、より現実に近い表現を求められるようになっています。

これからインテリア業界への就職や転職を考えている場合には、CADスキルを身につけていることが大きなアピールポイントとなり、就職面接などでは有利に働くことでしょう。

CADとは

CADとは、コンピューター支援設計を表す「Computer-Aided　Design」の略称です。CADソフトを駆使すれば、作成したデザイン図面を2Dや3Dで表現することができます。

そのため、インテリア業界だけでなく、3D設計が必要とされる建築・土木業界、自動車や機械の設計を行う産業機械業界、電子機器業界においてもCADが重要な役割を果たしています。

インテリア関連でCADを使う職種

インテリア業界にはCADの知識やスキルが役立つ仕事があります。ここでは、その職種について詳しく解説します。

インテリアデザイナー

インテリアデザイナーは、住宅や商業店舗、公共施設、乗り物など、さまざまな室内空間を総合的にデザインするのが主な仕事です。

例えば、クライアントの要望に合わせた最適な室内空間をデザインし、必要に応じて家具や照明、什器、インテリア雑貨のデザインも行います。

そして、これらをデザインする際にはCADを用いてデザイン設計することがほとんどです。CADを活用することで設計したデザインを立体的に表現することができ、使用する人や環境に対して最適なデザインであるかを正確に確認することができるのです。

また、インテリアデザイナーとして働くための必須資格はありませんが、関連資格には日本デザインプランナー協会が主催する「インテリアデザイナー」資格や国家資格の「建築士」などがあります。インテリアデザイナーとして必要な知識とスキルを身につけることができ、取得していることで就職や転職時に役立つ資格です。

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターとは、既製のインテリア用品を使ってクライアントの要望に沿ったコーディネートを提案する仕事です。

資格がなくても働くことはできますが、インテリア産業協会主催の「インテリアコーディネーター」資格は、取得していることで必要な知識とスキルの証明となり、自身のスキルアップにもつながるおすすめの資格です。インテリアコーディネーターとして活躍する際には持っておきたい資格のひとつです。

そして最近では、インテリアコーディネーターもCADを使ってより現実に近い完成予想図をプレゼンテーションに使用することが多くなりました。

そのため、CADのスキルは必須ではありませんが、操作できることで仕事の幅が広がり、プレゼンテーション能力アップにもつながることでしょう。

CADオペレーター

CADオペレーターとは、要望に応じた図面や完成予想図を作成する仕事です。CADソフトを使用すれば、平面だけではなく立体的に完成図を表現することが可能となります。

具体的には、インテリアデザイナーやインテリアコーディネーターの描いた設計図を基に、指示に従ってCADで設計図を作成していきます。そのため、クライアントと直接やり取りするよりは設計者とのやり取りがメインとなります。

今では、CADオペレーターはインテリア業界では欠かせない存在です。インテリア企業で専門のCADオペレーターとして働く方法もあります。そして、経験を積み上げた後にインテリア専門職へのステップアップ、フリーのCADオペレーターとして独立を目指すことも夢ではありません。

インテリア業界でCADを使って働くのに向いている人

ここでは、CADスキルを活かしてインテリア業界で働くのに向いているのはどんな人なのかをご紹介します。

パソコンや機械の操作に抵抗がない

一つの図面を作成するために長い時間パソコンを操作する必要があります。パソコンスキルは勉強して身につければ良いので必須ではありませんが、CADを使う職種はパソコンや機械操作にストレスを感じない人に向いているでしょう。

細かい部分に目が届く

設計に少しでもズレがあれば、完成したときに大きなミスとなることも。細部にまで気を配り、数字や書面のチェックをしっかり遂行するのが好きな人に向いている仕事だといえます。

インテリアやデザインに興味関心がある

図面やデザイン作成に長い時間を要するCAD作業には、インテリアやデザインが好きという気持ちがとても大切です。インテリアやデザインに興味関心があれば、CADで作成しながら要望に沿った最適なデザインであるかどうか、修正箇所や改善点にも自然と気づくことができるでしょう。

インテリア業界でCADのスキルを身につけるメリット

CADスキルを求められることが多いインテリア業界。ここでは、CADスキルを身につけることで得られるメリットについてまとめました。

仕事の幅が広がる

CADスキルがあれば、クライアントとの打ち合わせで得たさまざまな要望や情報を、CADオペレーターを介さず、スムーズに図面へ落とし込むことができます。そして、3D画像として完成図に近い状況で確認できる上に図面の修正や調整がしやすいCADは、空間デザインだけでなくインテリア用品をデザインするときにも必要とされています。

つまり、CADスキルがあれば空間デザインからインテリア用品のデザインまでを一人でこなすことができ、任される仕事の幅は一気に広がります。