卒業生インタビュー
INTERVIEW
"Contest 2021"

2021年度
コンテスト受賞作品・
受賞者インタビュー

2021(令和3)年度インテリア産業協会主催コンテスト
受賞作品と受賞者へのインタビューをご紹介します。

インテリアコーディネーターの資格試験を運営する公益社団法人インテリア産業協会が開催しているコンテスト、「住まいのインテリアコーディネーションコンテスト」「キッチン空間アイデアコンテスト」で今年も当校の在校生13名、卒業生1名が入賞しました。
当校は同コンテストにおいて開校以来25年連続受賞しており、日本最多受賞校です。

住まいのインテリアコーディネーションコンテスト/課題分野

製造産業局長賞 出山裕美さん「No Border」
インテリア産業協会会長賞 小田栞里さん「RE:ver living」
部門優秀賞 松土佳樹さん「Enrich Flower」
特別審査員賞 谷中萌さん「めぐるクローゼット」

キッチン空間アイデアコンテスト

部門優秀賞 長村真希さん「アンチエイジング・キッチン」
部門優秀賞 篠部有花さん「とれいんキッチン」
部門優秀賞 本郷真理子さん「発酵&グラノーラkitchen」
奨励賞 浜口理恵さん「めぐるキッチン」
奨励賞 志村恵美さん「Cooking Tour」
奨励賞 二之湯真理子さん「避難所TOMMOROWキッチン」
奨励賞 奥平菜摘さん「Connect Kitchen」
奨励賞 原田彩花さん「kaji have」
奨励賞 宮沢雅美さん「キッチンから始まる団らん母屋」


住まいのインテリアコーディネーションコンテスト受賞作品・受賞者インタビュー


製造産業局長賞 /「No Border」
出山裕美さん「No Border」

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受賞:インテリアデザイン設計科1年 出山裕美さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

大変驚きましたが、今回提案したものは私の夢の一つでもあり、それを評価していただけた事は嬉しかったです。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

2私は人との交流の中でアイデアのヒントを得たり、自分の世界観が広がる経験を多くしてきました。もし家ごと自由に移動ができたら、人々の生活はもっともっと創造的になり、楽しくなるんじゃないか。そう思い、この提案をしました。
自分の好きに空間をカスタマイズして旅先で見せ合いっこできても楽しそうだなと思い、インテリアをパーツ化して自由に組み合わせられるようにしました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

女子美術大学でメディアアートを学んだのち、ゲーム会社に就職。その後、独立してフリーランスのグラフィックデザイナー兼、鉛筆画家として活動をしてきました。
SDCに入学したのは、絵という平面だけでなく、リアルな立体空間に表現の幅を広げようと思ったからです。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

『今は実現できない建築物でも、いつか実現できるようになるかも知れない。だから自由に発想しなさい』
この学校で得た宝物の言葉です。私はこの言葉を頂いたからこそ、今回のコンペで受賞できたと思っています。
学校は課題が多く正直大変ですが、先生方からは学生を育てようという熱意が伝わってきます。先輩方には未経験から1年ないし2年間勉強し、ご活躍されておられる方も沢山いらっしゃいます。
あなたもきっと大丈夫。チャレンジしたいと感じた自分の直感を信じて、ぜひ全力でぶつかってみてほしいと思います。それに応えてくれる環境がここにはあります。




インテリア産業協会会長賞 /「RE:ver living」
小田栞里さん「RE:ver living」

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受賞:インテリアデザイン設計科1年 小田栞里さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

まさか受賞できるとは思っていなかったのでとても驚きました。学校で発表した状態からかなり改善、変更したので評価されたのは嬉しかったです。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

ちょうどコロナ禍でリモートワークが主流の時期だったので、新しい生活様式として定住せず好きなところに移り住む生活を想定しました。そんな生活を家族で楽しみながらも社会にも貢献できるように浄水機能を取り入れることで、人にも環境にも良いリビング空間を目指しました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

接客業や事務仕事などをしており、インテリアや建築には一切関係ない生活をしていました。コロナで仕事が長期休みになってしまったので、元々興味のあったインテリアコーディネーターの資格を勉強し取得できたことをきっかけにさらに学ぼうと決めました。ただテキストを読んで資格のために勉強しているだけでも楽しめたので、もっと勉強して仕事にできたら素敵だなと思いました。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

私は全くの素人でしたので、入学してこの業界の奥深さと幅広さに驚きました。何がしたいとはっきり決まっていなくても、自分が何が得意なのか、何が楽しいかがわかってくるので、そういう意味でも良い一年間を過ごせたと思います。なので入学することで自分の目標が明確になる人もいると思います。また個人的に、この学校の良いところは先生達がとても向き合ってくれるところだと思っています。授業が終わっても話をしてくれる先生や、休みの日に連絡をしても回答をしてくれる先生など、学生に対して親身な先生が多いです。どれだけしつこく聞いても答えてくれるというのは、非常に心強い環境だと感じています。




部門優秀賞 /「Enrich Flower」
松土佳樹さん「Enrich Flower」

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受賞:インテリアデザイン設計科2年 松土佳樹さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

まさか自分が賞をいただけるとは思っていなかったので驚いたのですが、とても嬉しかったです。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

「IOTとインテリア」ということで、IOTを特に必要としているのは高齢者なのではないかと思い、高齢者をターゲットに考えました。介護施設にあるトイレを、機能性とデザインを加えることによって華やかな空間になると思いこのようなユニットを考えました。
高齢者に優しい雰囲気が伝わるように水彩で表現しました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

大学卒業後SDCに入学しました。
大学の時は経営学科でインテリアの勉強はしたことがありませんでした。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

最初はわからないことだらけで大変な時もありますが、徐々に出来ることが増えていき、課題を完成させた時にはとても達成感があります。できるようになるのか不安かもしれませんが、ぜひ飛び込んでみて下さい。




特別審査員賞 /「めぐるクローゼット」
谷中萌さん「めぐるクローゼット」

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受賞:インテリアデザイン設計科2年 谷中萌さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

受賞の内定を頂いた時はとても嬉しかったです。在学中、外部の方に作品を評価していただける機会はあまりないので、そういった意味でも自信につながりました。
また、表現の方法など、自分だけでは思いつかないような事を先生とのやりとりの中で見つけることが出来たので、ご指導くださった先生方に感謝しております。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

「IOTとインテリア」が課題としてあったので、インターネットとモノを繋いで可能になる新しい生活を考えました。
クローゼットとインターネットを繋ぐことで、あまり着ていない服を他の人へ譲ったり、売ったり、今持っている服の中から新しいコーディネートを提案してくれるクローゼットを提案しました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

ホテル・ブライダル系の専門学校を出たあと、ホテルのレストランで接客の仕事をしておりました。
その仕事も楽しかったのですが、「空間をつくること」に何かしらの形で関わりたいという思いがあり、SDCに入学しました。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

何も知らない状態でSDCに入学しましたが、同じ目標をもった仲間と2年間学ぶことができて、とても充実した日々を送ることができました。途中、課題も多く、周りと比べて弱気になったりする事もありますが、一つ一つ出来ることが増えていくということは、自信として積み重なっていく実感がありました。
仕事を決めたり、新しい勉強を始めるのはとても大きな事でエネルギーも必要ですが、悩んで決めた道はきっと間違っていないと思います。




キッチン空間アイデアコンテスト受賞作品・受賞者インタビュー


部門優秀賞 /「アンチエイジング・キッチン」
「アンチエイジング・キッチン」長村真希さん

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受賞:インテリアコーディネーター科 長村真希さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

自分の作品がこのような賞をいただけるとは想像もしていなかったので、とても驚きました。たくさんアドバイスをいただいた先生方には本当に感謝しています。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

インテリアを通して心身共に健康で豊かになることをテーマにしたいと考え、介護予防とキッチンをかけ合わせた作品をつくりました。高齢者の方や病気の方が日常の生活動作の維持向上のために行う「料理リハビリ」というものがあることを知り、それをアイデアに取り入れました。
サービス付高齢者向け住宅を舞台に選んだのは、料理する場面だけでなく、それに付随して食事する場面も描くことで、食生活改善や孤食対策の意味も作品に取り入れられると考えたからです。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

大学卒業後、インテリア小売企業で販売や法人営業の仕事をしてきました。最低限仕事で必要なインテリアについての知識はありましたが、本格的にコーディネーションや建築の勉強はしたことがありませんでした。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

仕事をしながら通学し、課題をこなしていくことは簡単ではありませんでしたが、自分の興味があることについて学びを深めることは本当に楽しく、2年間充実した日々を過ごしました。社会人になってから、素晴らしい仲間や先生方と共にこのような経験ができたことはとても貴重で、贅沢な時間だったと思います。
今も仕事を通して勉強の日々ですが、SDCで学んだことが自信につながっています。入学を迷っている方は、自分のインテリアが好きな気持ちを信じてぜひ一歩踏み出してみてほしいと思います。




部門優秀賞 /「とれいんキッチン」
篠部有花さん「とれいんキッチン」

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受賞:インテリアコーディネーター科 篠部有花さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

今まであまり自分の作品に自信が持てなかったため最初は驚きが大きかったですが、大変光栄に思います。ご指導頂いた先生方にはとても感謝しています。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

私自身が学生の頃、朝時間がなくて朝食を抜かなければならなかったことがよくあり、また通学時間が長く電車の中で暇を持て余していたので、この時間で食事を作って食べることができたらいいなと思い、このアイデアを考えました。電車の中ということで、キッチンも混雑することを考慮し、整理券制にしたり調理時間が短く済むメニューにしたりと多くの人が利用できる工夫をしました。また、イートインスペースを隣の車両に設け、作った料理をすぐ食べることができるようにしました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

大学で建築を学んでいました。インテリアについてはほとんど勉強したことがありませんでした。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

やりたいことが明確であったり、目的を持って学んでいる方が多いので、周りからも刺激を受けることが多くとても良い環境です。私は以前からインテリアについて学びたいと思っていたため、授業はとても楽しく、知識やできることも段々増えて大変有意義な一年を過ごせたと思います。初歩的なことから実践的な技術まで丁寧に指導してくださり、SDCに来て初めて知った知識やスキルも多く、大変勉強になりました。
SDCは空間デザインを勉強したいと思っている人にとって、とても充実した環境だと思います。経験者、未経験者関係なく必ず得られるものがあると思うので、是非挑戦してみてください。




部門優秀賞 /「発酵&グラノーラkitchen」
本郷真理子さん「発酵&グラノーラkitchen」

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受賞:インテリアコーディネーター科 本郷真理子さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

まさか受賞できると思っていなかったので、すごく驚きました。でも、初めてイラストレーターやペンタブレットを使って作った作品だったので、とても嬉しかったです。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

納豆やお味噌、ヨーグルトなどの発酵食品と、グラノーラが手作りできる共有のキッチンです。
昨今のコロナ情勢もあり、ウイルスに負けない身体を作るために、免疫力を高める食品を作るキッチンがあればと考えて、発酵食品にたどり着きました。そして、当初グラノーラを作るキッチンは別案として検討していたのですが、先生から「どちらも同じキッチンで作ればいいんじゃない?」と助言をいただき、一緒に作ることができるキッチンにしました。どちらも家庭で作る機会は少ないものかと思いましたので、作り方をアドバイスしてくれるスタッフや、作ったものを交換できたりすれば、地域の社交の場としても活用できるかと考えました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

私は大学生卒業後はずっと事務の仕事をしていて、インテリア業界は全くの未経験でした。ただ、建築やインテリアが好きでだったので、転職することを視野に入れてSDCへの入学を決意しました。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

仕事をしながら学校に通うのは正直大変ですが、課題をこなしていくごとに一つずつ自分の作品が出来上がり、今までできなかったことができるようになっている自分がいました。入学するという一歩を踏み出せば、後は前に進むのみで、先生方も後押ししてくださいます。
私のように、事務仕事しか経験がなくても続けることができたので、勉強したい気持ちとタイミングが合えば、トライしてみる価値はあると思います。




奨励賞 /「めぐるキッチン」
浜口理恵さん「めぐるキッチン」

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受賞:インテリアコーディネーター科 浜口理恵さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

うれしくてたまらなかったです!
自身の作品を学外に出すこと自体初めてだったので、そこで評価をいただけたことは大変ありがたく光栄でした。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

「植物のようにシンプルに生きる」ということがテーマです。
太陽、土、空気と水。人間も本来は植物と同じようにこれだけあれば十分なはず。食べることもつくることも自然と一緒に循環していく。街のシンボルツリーに設置されたキッチンで、人と人との関わり合いも生まれていく。そうやって樹木とともに育っていく空間になればいいという思いを込めた作品です。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

大学卒業後、インテリアショップでの販売職を経てIT系の事務をしていました。将来のことを考えて販売の仕事を離れましたが、いつかまたインテリアに関わる仕事がしたいと思っていました。
そんな折に友人がSDCのことを教えてくれ、一緒に入学することを決めました。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

実践的な知識が身につくことはもちろん、様々な世代の学生や先生方との出会いは他では得がたいものだと思います。悩みや不安もあるかと思いますが、それらをひとつひとつ聞いてくれる環境は整っているので納得のいくまで学校に足を運んでみてください。大人になってから勉強や課題と向き合った頑張りは、卒業後も自分の励みになって返ってきます。
SDCでの学生生活、ぜひ楽しんでください!




奨励賞 /「Cooking Tour」
志村恵美さん「Cooking Tour」

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受賞:インテリアコーディネーター科 志村恵美さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

沢山の応募作品の中から選んでいただけて「うれしい!」という気持ちと「頑張ってよかった‼」という気持ちでした。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

出かけることや人と会うことが難しい状況下ではあるけれども、旅行を楽しめる面白い方法はないかと考えました。 LDKのような内装の電車で日本各地の景色を眺めつつ、産地をまわりながら美味しい&珍しい材料をget!
大切な家族や仲間と調理を楽しみつつ美味しい料理をいただけちゃう!
私自身が経験してみたい旅行を計画しました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

SMOの治験コーディネーターとして医療機関で医師や製薬メーカーのサポートを約10年間していました、その後10年間は管理職として支店の管理や商品企画を経験しました。
現在は、設計施工事務所にて勤務しています。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

面白そう!と即決でSDCに入学を決めました。 仕事や家事をしながらの通学だったので課題の時間を作るのが大変でした。今となっては、その経験があるからこそどんなことでも乗り切れそうな気がすると感じています。現在、施工管理中心の業務をしていますが、SDCで学んだことは基本の知識として役立っています。
とはいえ、新たな建材の出現や施工方法も正解が1つしかないわけではないので日々勉強です。




奨励賞 /「避難所TOMMOROWキッチン」
二之湯真理子さん「避難所TOMMOROWキッチン」

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受賞:インテリアコーディネーター科 二之湯真理子さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

実は事前にプレゼンを行った際、クラスの皆さんの作品がどれも独創的でデザイン性も高く、私は自分の作品に自信が持てなくなっていました。このままでは悔いが残ると思い、締切ギリギリまで構図や色合いなどを修正して提出したので、この受賞はそうしたクラスメイトと切磋琢磨しながら学べる環境のおかげだと思っています。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

近年、自然災害のニュースを目にすることが増えていますが、その度に被災された方々の避難生活の環境改善に向けてもっとできることがあるのではないかと感じていました。現状の問題点を洗い出し、キッチン・食の観点から、被災された方々が心と身体の健康を保つためにできることは何かと、デザインとテクノロジーの掛け合わせによる解決法を探っていきました。
全体として、システムの説明が多くなってしまったので、デザイン面もアピールできるようにメインの食の場である大型テントを大きく配し、あたたかい雰囲気が感じられる色合いにしました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

大学では美術史を学びましたが、卒業後は美術や建築とは関係のない仕事に就きました。結婚を機に関東から京都へ移り住むこととなり、以来、専業主婦となって現在3人の子育てをしています。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

SDCには様々な背景のひとが集まっています。ダブルスクールの学生さんやお仕事をしながら通われている方、中には私のような主婦もいますし、年齢にも幅があります。
もし年齢を理由に迷っている方がいらしたら、ここでは年を重ねていることはマイナスではないとお伝えしたいです。建築やインテリアは暮らしと密接に関わっているため、いち生活者としての実体験から得られた気づきは貴重なアイデアソースになります。
ぜひ、自信を持って一歩踏み出してください。




奨励賞 /「Connect Kitchen」
奥平菜摘さん「Connect Kitchen」

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受賞:インテリアコーディネーター科 奥平菜摘さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

メールで受賞を知り、最初は驚きました。まさか受賞できるとは思っていなかったので、率直に嬉しかったです。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

私は社会人になり一人暮らしを始めました。仕事をしながら一人暮らしをする中で不便な点やコニュニーケーション不足を感じており、同じような悩みを持つ人たちが多いのではないかと思い、その問題点を解決できるようなキッチンを提案しました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

小さい時から住宅や家具が好きで、大学の建築学科へ進みディベロッパーに就職しました。仕事内容はマンションの企画をすることで、設計からデザイン、インテリアの選定や現場管理など幅広く関わります。私はその中でも特にインテリアや部屋のコーディネートを考えることが好きで、幅広くではなくインテリアに特化した仕事がしたい、インテリアについてもっと学んでみたいと思い入学を決めました。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

最初は仕事と両立できるか、課題などをこなしていけるかという不安がありました。入学後、実際に課題の提出が遅れてしまったり、欠席が続いてしまったこともありましたが、SDCの事務局の方がしっかりとサポートしてくださり、不安に思ったことも相談に乗ってくれます。
新しい環境に飛び込むのは勇気がいるかと思いますが、飛び込むことで新しい仲間ができたり新しい発見が必ずあります。
不安なことはたくさん相談して、SDCに興味を持ち勉強したいと思った自分の意思を大切にしてください。




奨励賞 /「Kajihave(カジハブ)」
原田彩花さん「kaji have」

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受賞:インテリアコーディネーター科 原田彩花さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

コンテストに応募したのが、入学してから卒業までの1年間でちょうど折り返し時点の時期だったため、それまでの授業で学んできた知識と技術を取り入れるつもりで作品を応募しました。
結果として評価された時はとても嬉しかったです。今後のやる気にも繋がりました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

住宅外装材のメーカーにてビルダーさんやハウスメーカーさんに営業をしておりました。
現在は実家の建築会社にて事務職と企画営業をしており、副業で他企業のウェブデザインやグラフィックデザインを請け負っています。
将来的には建築業界での独立を目指しています。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

SDCでは建築に関わる知識はもちろん、自分が元から備えている「考える力」や「提案する力」を成長させることができる場所です。
実際に現場で活躍されている講師の授業や課題にちゃんと向き合うことができれば、卒業後のキャリアアップに必ず繋がることを保証します。
SDCのフォローも充実しています。頑張ってください!




奨励賞 /「キッチンから始まる団らん母屋」
宮沢雅美さん「キッチンから始まる団らん母屋」

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受賞:インテリアコーディネーター科 宮沢雅美さん

<受賞が内定したときの率直な気持ちはいかがでしたか?>

え!嘘でしょ?!というびっくりした気持ちでした。私の作品はキッチンの機能的なことよりも、環境的なことを重視した作品でしたので、入賞するとは夢にも思っていませんでした。

<受賞作品に関して、解説をお願いします。>

核家族化や孤独が進む現代において、団らんという言葉がだんだん疎遠になっていると感じていました。
私が子供の頃は、家族で夕食を取るのが当たり前でしたし、休みの日は祖父・祖母と夕食を取るのが習慣でした。
それが時代と共に薄れ、いつの間にか孤独な子供や孤独な老人、孤独な若者が増え、ひとりで食事が当たり前の時代となりました。
祖父母から聞く昔の話、祖父母の若い頃の生活、祖父母の家を通して、私は今の時代にない古き良きものを伝えられたと思います。
しかし今はそういう場が少なく、年配者との関わり、反対に若者との関わりが薄れる世の中で、『団らん』の場を提供出来れば、古き良きものを次の世代に伝承できるのでは?と考えました。
またハンデのある方々にも『団らん』に参加していただけることで、ハンデのある方々のご意見を取り入れ、同じ目線で捉えることで、物理的なバリアフリーはもちろんのこと、多方面でのバリアフリー化に役立てる場になるのでは?と考えました。
そしてその『団らん』の場から、コミニュティが発生し、やがて日本が抱える空き家問題や過疎化問題に一石を投じれるのでは?と考えました。
『団らん』は血のつながりを持つ者だけではなく、色々な環境、世代で生きる人々が集まり、無限の広がりを持てる場でありたいと思い作品を作成しました。

<SDCに入学されるまでの簡単な経歴や職歴などを教えてください。>

インテリア業界に憧れ、照明メーカーに就職しました。 そこで照明の奥深さを知り、照明にのめり込みました。 しかし、照明だけでなく、インテリア全体の仕事がしたいと思い転職しました。
転職先で建築に触れ、インテリアと建築の仕事にどっぷりとハマり、とにかく仕事に明け暮れる日々を過ごしてから独立しました。
現在は、会社を立ち上げリノベーションをメインにデザイン、現場監理を仕事にしています。
もっとデザインや図面に集中して仕事をしていきたいと考え、もう一度学び直すためにSDCに入学しました。

<SDCに入学を検討されている方や、勉強をしようか悩んでいる方にアドバイスなどがあれば、エールをお願いします。>

SDCの先生方は皆さん現役で活躍されている先生方ばかりですので、安心して授業を受けることができました。
どの先生方もフレンドリーで、とても優しく教えて下さいます。
SDCは実践的な授業なので、すぐに役立てることもあると思います。どの授業も内容が濃く、わかりやすいです。
私は既にインテリアや建築に携わる仕事をしていますが、もう一度学び直して得るものがたくさんありました。
入学してよかったと思います。