【インテリア専門学校では伝えきれない】
家具デザイナーの仕事と活躍業界
家具デザイナーの活躍業界
インテリアの世界では、世界的に有名なデザインの椅子やローテーブルなどがあり、それらを作り出した家具デザイナーもまた製品と同じく有名です。何十年も残る作品を生み出した家具デザイナーも少なくありません。
インテリアを勉強する方の中には、そうした家具デザイナーに憧れを持つ方も多く、インテリアの専門学校ではインテリアコーディネートだけでなく、家具自体のデザインの勉強をする方もいます。
そこで今回は、家具デザイナーの仕事と活躍業界についてご紹介します。
家具デザイナーの仕事
家やお店は外側だけ素敵に見えても、内装が伴っていなければ居心地の良い空間とはいえません。
実際に人々の暮らしを彩り、くつろいだり働いたりするためには家具がとても大切です。そのような家具を作り出す家具デザイナーの仕事は、インテリア全体を左右する重要な仕事といえるのではないでしょうか。
家具デザインの仕事をするなら、家具デザイナーの事務所、メーカーへの就職が有力です。しかし、どちらも募集人員が少ないため、経験者が優遇される傾向にあります。 まずは家具デザインに関わる仕事として、インテリア事務所やインテリア専門店まで広げて考えることも必要かもしれません。
また、リフォーム会社や工務店、建設会社も作り付けの家具をデザインすることがあります。そうした現場を経て、家具デザイナーの事務所の就職試験を受けることも考えられます。
家具デザイナーに役立つ資格
家具デザイナーになるために国家資格や民間資格などの特別な資格は必要ありませんが、持っていると良いとされる資格はたくさんあります。
まず考えられるのが、2D、3Dデザインをする上で役に立つCAD利用技術者資格です。他にも、デザインやスケッチの技術を磨くためのプロダクトデザイン検定やパース検定もおすすめです。
また、家具は生活のためのものですが、インテリアデザインの中で生かされるものでもあるため、インテリアコーディネーターやインテリアプランナーの資格は実際に仕事をする際に活用できるでしょう。
さらに、インテリアに携わる者として建築士の資格があるとお客様からの信頼度が高まります。建築士は国家資格のため簡単に取得できるわけではありませんが、働きながら独学で勉強したり、学校に通ったりして取得を目指すことも可能です。建築士の資格を取得した場合、将来的には独立する際にも非常に役立つでしょう。
他に役立つ資格としては、カラーコーディネーターの資格も家具をデザインする上で活用できます。 スキルがあれば資格はなくても仕事は可能です。しかし資格は自身のスキルの証明になるため、できるだけ取得しておくことをおすすめします。
家具デザイナーになるには
家具デザイナーになるための決まった方法はありません。
家具づくりの工房へ弟子入りし、その後徐々に経験を積んでデザイナーとして独立する方もいます。一方、インテリアの専門学校や美術系大学のデザイン科などに進学し、家具をデザインする際必要になる知識や図面の引き方などを学んだ方もいるでしょう。さらにはまったくの独学で家具づくりを始め、やがて趣味が仕事になって家具デザイナーを名乗るようになった方など、デザイナーになる方法はさまざまです。
どのような方法をたどるにせよ、家具デザイナーになるためには何よりも「創造力」が欠かせません。そのため、創造力を培うために知見を広げること、理論を習得することが求められます。
おわりに
家具デザイナーになるための明確な資格はなく、家具デザイナーとしての働き方もさまざまです。何年もかけて家具づくりに携わった後にデザイナーとして独立し、作品を発表するようになった方も少なくありません。
独学で家具デザイナーになった方ももちろんいますが、やはり知識や技術を得るための教育機関へ通うことが、家具デザイナーへの道を開く近道になります。