京町家再生提案
コンペティション
2025

京町家の保存と再生 コンペティション結果発表
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開催報告

今年も空間デザイン科2年生が、京町家を保存していくための再生提案課題に取り組みました。今回も京町家友の会の小島様、京町家再生研究会の内田様のご協力のもと、株式会社アラキ工務店様が所有する紫野にある京町家の再生提案に取り組みました。

5月8日(木)には京都商工会議所にて、京都校、大阪校、横浜校の合計6チームによりプレゼンテーションが行われました。審査員からは様々な意見が出され会場は大変盛り上がりました。学生にとっては普段経験することのできない貴重な機会となりました。

この度ご協力いただいた皆様へ、心より御礼申し上げます。

※以下、小さい画像をクリック(タップ)すると作品が拡大表示されます。

最優秀賞 京都校チーム「京都 循環するまちづくり」

京都 循環するまちづくり

京都校チーム「京都 循環するまちづくり」▼


■作品紹介

京都チームは、【京都 循環するまちづくり】町家継承×地域活性化 として、それぞれの地域に合った町家改修の企画を提案します。
今回はプロジェクトの1つとして、 学生向けシェアハウス 「集游船」を提案しました。町家や地域について細かく調べて、反映していきました。
また、インテリアやその中でどのような暮らしができるかなど、細部までこだわりました。

優秀賞 大阪校Aチーム「根づる厨」

根づる厨

大阪校Aチーム「根づる厨」▼


■作品紹介

紫野地区の課題である少子高齢化、空き家増加、京野菜農家の減少に対し、地域住民が気軽に利用できるお惣菜店を提案しました。町家や京野菜の素敵な文化が未来に根付いていって欲しいなという思いを込めて、店名は「ねのみ」としました。コンセプトの根づる厨に基づいて、本来の町家の火袋のように一棟は2階を無くし準棟纂冪を組んだ所がポイントです。
プレゼン資料でこだわったポイントは、“ねのみ”での過ごし方をよりイメージしやすくするために沢山パースを描いたり、模型も細部まで作り込みました。

大阪校Bチーム「京町家空間で 新たなととのうを」▼


■作品紹介

文化財の船岡温泉を起点に、街に溶け込みながら賑わいを生む場となる想いを込めて町家サウナ「一然」を作りました。
サウナをきっかけに偶発的に日本文化、京町家のことを知る人が増え、この場から興味関心の輪が広がっていくことを狙いとしています。

大阪校Cチーム「よりあい」▼


■作品紹介

コンセプト・店名「よりあい」は周辺地域の方に京町家を親しんでいただき、広い世代の方が集まれることを目指したおばんざい・駄菓子の販売とそれらを持ち帰ったり店内飲食できたりするカフェを併設した店舗です。日々の生活の助けにも、憩いの場にもなれるような京町家リノベーションを考えました。

横浜校Aチーム「Re.makes」▼


■作品紹介

今回、町家の再生にあたって「アップサイクルとカフェの複合店」という業態にしました。廃棄予定のものに手を加えて元の製品よりも価値の高い製品に再生するアップサイクルと、京町家の現状との共通点を見出し、アップサイクルを通して町家に興味を持ってもらいたいという意図でこのような業態にしました。
町家とは何かを捉えることの難しさと、初めての共同課題という難しさが相まって大変苦労した課題でした。最後はなんとか形になってよかったです。

横浜校Bチーム「一初」▼


■作品紹介

私たちは、お茶とおばんざいを掛け合わせたお店「一初」を提案しました。後世へと継承していくために、町家を知ってもらうきっかけ作りをキーワードに、生活に欠かせない食を提供します。
お店への愛着が、町家への愛着へと変わり、住む人の生活をより豊かにできる場所になることを願っています。