【インテリア専門学校では伝えきれない】
インテリアプランナーの仕事の流れ

インテリアプランナーの仕事の流れ

インテリアプランナーの仕事の流れ

インテリアコーディネーターと比較されることも多いインテリアプランナー。インテリアコーディネーターがコーディネートに特化した仕事を行うのに対して、インテリアプランナーはより広く深いインテリアの知識・技術を生かし、建築物のインテリア企画からインテリア設計、工事監理まで、専門的で広範囲な仕事を行います。一体どのような流れで仕事をしているのでしょうか? 今回は、インテリアプランナーの仕事の流れについてご紹介します。

仕事は大きく4つに分かれる

仕事は大きく4つに分かれる

どのような職場で仕事をするのかにもよりますが、インテリアプランナーの仕事は、一般的に次の大きな4つのプロセスで構成されます。
1.基本計画(コンセプト設計)
2.デザイン業務(基本設計・実施設計)
3.マネージメント業務(工事監理)
4.アフターメンテナンス
具体的にどのようなことをするのか、それぞれの業務に分けてご紹介します。

基本計画(コンセプト設計)

基本計画(コンセプト設計)

プログラミング業務といっても、コンピューターを使うプログラミングではありません。お客様のニーズを的確につかむために構想や計画、希望をヒアリングし、得た情報や条件に関連する法規を確認し(調査分析)、インテリアプランのコンセプトを決定する(コンセプト策定)業務を指します。
プログラミング業務の段階において、インテリアプランナーは主にお客様や施工担当者と相談しながら計画を進めます。
商業施設や公共施設など、大型物件のプランニングを手掛ける場合は、ゼネコンや規模の大きな設計事務所に所属する建築家と連携して仕事を進めることもあります。
特に、商業施設ではクライアントのサポーターとして内装インテリアの視点から建築計画のリードを求められることもあるなど、計画の初期段階からインテリアプランナーが参加することがあります。

デザイン業務(基本設計・実施設計)

プログラミング業務(基本計画)で行った調査分析やコンセプト策定に基づいて、家具配置図面やデザイン案などのプレゼンテーション用の資料を作成(基本設計)する段階、そして概算工事費や設備関係、仕様も併せて決定する(実施設計)段階がデザイン業務です。

基本設計
デザイン業務の「基本設計」の段階でインテリアプランナーが期待されることの中には、提案するプランに「アイデアやセンスがあるかどうか」というものがあります。自信がないと考える方もいるかもしれませんが、ヒアリング能力を鍛えればカバーすることができます。
インテリアプランナーは、顧客が描くイメージや要望、予算、立地条件や建築条件などを十分に聞き出す力が求められます。
また、アイデアやセンスも大切ではあるものの、感覚的な意見は時に説得力に欠けることがあります。十分なヒアリングに基づいた設計であれば、お客様も納得し、満足してくれるでしょう。

実施設計
実施設計では、施工に必要な図面を作成します。工法や使用する部材などもこの段階で決定し、図面に盛り込みます。
施工業者は、作成された実施設計図に基づいて工事の見積額を算出し、建築主が承諾すれば工事請負契約が結ばれ、施工に着手します。

マネージメント業務(工事監理)

工事監理では、インテリアプランナーが作成した図面通りに工事が行われているかどうかをチェックします。建物の工事監理は建築士の役目ですが、インテリアの工事監理はインテリアプランナーの役目です。インテリアの品質を管理する意味からも、最後までしっかり対応することが大切です。

アフターメンテナンス

住宅や商業施設などの建物の用途に関わらず、インテリアは「完成したら終わり」という単純なものではありません。内装が完成した後のメンテナンスも、インテリアプランナーの重要な仕事です。リニューアルやバリアフリー化、ユニバーサルデザインの導入に関する相談を受けることもあります。

おわりに

インテリアプランナーはインテリアの設計から工事監理まで手がけるインテリアの専門家として、住宅の新築・リフォームのほか、さまざまな店舗や商業施設など、広範囲におよぶ仕事に従事します。
建築士や工務店、建築会社の方々と連携して仕事を進めていくことも多く、企画・設計だけではなく工事監理やメンテナンスなどの業務も行うため、インテリアプランナーには専門知識と豊富な経験だけでなく、周囲の方々と信頼関係を構築する能力も求められるといえるでしょう。

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