照明コンサルタント資格試験

人々の生活空間を演出する照明は、選ぶ色や光量、照らす方向、照明器具によって空間の表情に大きな変化を生み出します。ですが、その選び方次第では、暮らしに不便やストレスを与えてしまうことも。
そこで活躍するのが照明のプロである照明コンサルタントです。快適な照明環境作りの知識と技術で、クライアントの要望や問題点を解決して心地よい照明空間を設計するのです。
ここでは、照明コンサルタント資格試験の概要や資格取得で得られるメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

2022年度の照明コンサルタント資格試験の概要

照明コンサルタントの資格は一般社団法人照明学会が主催している資格の名称です。
この資格は通信講座で講習を受けた後試験を受け、合格点に達することで資格を得ることができます。

講習日程 2022年7月 ~ 2023年3月
講習科目 光の発生、光の作用と視覚、光と心理物理、人工照明、昼光照明、照明計算、視環境評価、照明環境の基準、照明環境デザインの流れ、施設別照明手法
受験資格 照明に関心のある方ならどなたでも受講が可能

共通項目

受験料 19,800円~29,920円(税込)(解答方式等により変動)
申請期間 2022年4月1日~6月10日(募集予定人数2,500名に達した場合、早期に受付を締め切る場合があります) ※詳細は一般社団法人照明学会へお問い合わせください

試験内容

照明に関する幅広い知識が求められます。光に関する基礎的な知識から始まり、各分野住宅・店舗・高齢者などの専門的な内容に分かれて勉強していきます。

勉強時間(難易度)

通信講座のため、勉強量は人それぞれです。基礎知識の習熟度にもよりますが、数十時間みておけば良いでしょう。

合格率

合格率は公表されていませんが、およそ80%程度といわれています。

照明コンサルタント資格試験を受けるメリット・デメリット

照明の知識は、インテリア・建築業界での就職を考える場合には必ず身につけなければならない分野のひとつ。そのため、照明コンサルタント資格受験で専門知識がしっかりと身に付けば、インテリア・建築関連資格受験の時や、資格を活かせる職場への就職や転職時には大きな強みになることでしょう。
ですが、受験資格がなく誰もが受けやすいという反面、業界での勤務経験がないと資格だけでは即戦力になれないことも。照明計画には、照明に関する知識だけではなく、経験から生まれる空間デザイン力やインテリアとの調和を考えた技術やセンスが必要となるためです。
照明コンサルタント資格は、インテリアや建築関連資格と併せ持つことでその価値がより高まることを押さえておきましょう。

照明コンサルタント資格の勉強方法

照明コンサルタント資格は、申し込み後に送られてくるテキストに沿って独習を行い、テストやレポートに合格し、スクーリングの履修が完了すると資格認定となります。
テキストは初めてこの分野を学ぶ人にも対応する内容であり、テキストに沿ってしっかりと勉強をすれば合格することができるでしょう。
ですが、資格取得だけでは就職・転職時に強みにならない場合があることを忘れてはいけません。照明コンサルタントとして、第一線での活躍を目指すなら、実践で役立つ知識と技術を身につけることも必要です。そこでおすすめするのがインテリアや建築の専門スクールです。現場ですぐに役立つ知識と技術が身に付きます。ぜひスクールも利用して学びを深めてみてはいかがでしょう。

照明コンサルタントになるには

ここからは照明コンサルタントになるために必要なステップについてご紹介します。

1. 照明やインテリアに関する知識を学ぶ

専門知識を多く必要とする照明の仕事は、照明に関する基礎知識から空間デザイン、インテリアコーディネート、建築など、幅広い分野にわたる知識と技術が求められます。照明コンサルタントとして働くなら、まずは照明やインテリアに関する知識を身につけてから就職することをおすすめします。

2. 資格を取得する

資格取得は、照明計画に必要となる知識と技術を身につけている証明になります。インテリア・建築関連の会社、照明の仕事に就く場合には大きな強みとなるでしょう。
また、この資格は他のインテリア・建築関連資格と併せ持つことでその価値がより大きくなる資格。照明に関わる仕事をする上で、自身のスキルアップを図る際にはぜひ最初にチャレンジしたい資格といってもよいでしょう。

3. 経験を積む

資格取得に加えて豊富な経験があれば、仕事の幅は一気に広がり、大きな仕事を任されることも多くなります。実績と経験を積み上げて、人脈を築くことができれば、独立してもうまく仕事を勝ち取ることもできるでしょう。
独立後は、インテリア・建築業界だけではなく、照明に関わる幅広い事業での活躍が期待されます。独立を成功させるためにも、まずは照明コンサルタントとして企業に属して働き、資格取得や実績を積み上げた後に独立するのがおすすめです。独立までに築き上げた人脈をフル活用して仕事を見つけ、業務提携を結ぶなどして顧客を紹介してもらう流れとなるでしょう。

照明コンサルタントの就職先

照明コンサルタントとして働くなら、ハウスメーカーや設計事務所、家電メーカー、設備会社、イベント会社など、活躍の場は多岐にわたります。
また、豊富な実績と経験、そして幅広い人脈、これらがあれば独立を選択肢のひとつに加えても良いのではないでしょうか。独立することで、自分の個性を表現することもでき、ライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。独立することですべての仕事を一人でこなすことになるため、仕事量は格段に増えます。ですが、細かな部分にまで自分の思いや技術を注ぐことができ、会社勤めの時にはない大きなやりがいを得られるのが独立の魅力です。

照明コンサルタントの将来性

住宅や建物における照明のニーズは今後も続いていくことでしょう。さらに、集客効果を狙ったイルミネーションやプロジェクションマッピングなど、照明や光の効果を使った空間演出が増えています。
照明の専門知識を身につけた照明コンサルタントの活躍の場は、今後も増えていくことが予想されます。

照明コンサルタントのやりがい

クライアントから出された要望や問題点を解決し、心地よい照明空間を作り上げたときに大きなやりがいを感じることでしょう。そして、作り上げた照明空間にクライアントやお客様が感動する姿は、この仕事に対するやりがいと達成感を感じる一番の瞬間です。

照明コンサルタントになりたい方・インテリア関連を学びたい方へ

照明コンサルタントになるには資格を取るのが一番の近道です。資格の難易度はそれほど高くはありません。指定テキストの独習で資格を取得することは十分可能です。
しかし、現場では空間や建築の知識を求められることが多く、実践的な知識と技術を習得できるインテリア・建築の専門スクールを利用するのがおすすめ。

働きながら学びやすいカリキュラムが魅力のSDC(スペースデザインカレッジ)は、照明コンサルタントとして働く上で必要な知識と実践的スキルを学べるスクールです。現役のプロが講師を務め、効率的に学びを深めたい人に最適な学びの環境です。
さらに、スクールの入学条件が20歳以上であることから、年齢層もバラバラ、同業だけではなくさまざまな職種の方との繋がりが生まれます。コミュニケーション力の向上や人脈作りの場としてもおすすめできるスクールです。
SDCで照明について学ぶなら、空間デザイン科がおすすめです。さらに詳しい学校詳細についてはこちらをご覧ください。

おわりに

照明コンサルタント資格は、持っていることで照明分野の専門知識を有している証となり、就職や転職時にも強みとなるでしょう。そして、インテリア・建築の関連資格を持っている場合には、照明分野の専門性を高めるメリットも。試験難易度はそれほど高くはなく、受験資格もないため、誰もがチャレンジしやすいおすすめ資格です。
また、個人住宅や商業店舗、公共施設において、照明の効果的な使い方や光を使った演出、省エネに対する意識の高まりもあり、照明コンサルタントの活躍の場はさらに広がりを見せることでしょう。

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