【インテリア専門学校では伝えきれない】
インテリアコーディネーターのお仕事内容

インテリアコーディネーターの仕事の流れ

インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーター業務内容について、一例をあげてお話しします。 これ以外にも企業ごとに職域は様々ですが、一般的な空間をコーディネートする流れは、以下のようになります。

■仕事の依頼を受ける・取ってくる
■クライアントとの打ち合わせ・現場調査
■コンセプト・仮図面・イメージ(模型・スケッチ・パース・CG等)の作成
■打ち合わせ
■インテリアエレメントの選定・プレゼンテーション用図面・その他プレゼンテーション資料作成・工事見積依頼
■プレゼンテーション
■工事用図面作成(施工図)・予算確定~契約
■現場管理
■完成~受け渡し・アフターフォロー

仕事の依頼を受ける・取ってくる

まずはお仕事を受けなければ何も始まりません。
会社に属していれば、その会社に仕事の依頼が。独立し自分の名前で仕事を受けるならば、他の仕事を見たクライアントからホームページ等を経由して依頼が来るか、またはコンペ等の公開された募集で応募の中から勝ち残り仕事を受けるか。その他にも知り合いからの紹介。以前にお仕事の依頼をくれたクライアントからの紹介。等々。 色々な経緯が有り仕事の依頼が有ります。

クライアントとの打ち合わせ・現場調査

クライアントとの打ち合わせ

無事に仕事を受けることが出来たら次は打ち合わせと現場の調査に入ります。
最初に一番重要なクライアントの情報を得る事からインテリア空間のデザインは始まります。
何を聞くべきか。は概ね決まっていますがとにかく一つでも多くの情報を得なければなりません。その際にどれだけ引き出せるかクライアントの信頼を得られるかと言ったコミュニケーション能力がデザイナーには求められます。

【チェックポイント】
・家族構成
・職業
・趣味
・どの様なイメージの空間にしたいか
・予算
・5年後、10年後の生活スタイル・・・等々

これからデザインするにあたってクライアントが気に入る、喜んでもらえるものにするためにそのきっかけとなる情報を得ていきます。
今回の計画に対する予算や現在の収入など必要な情報は全て聞いていきます。
また、並行して現場の調査もしなければなりません。インテリア空間のデザインが主であればリフォーム等の仕事が多くなるでしょう。住宅や店舗の現場をメジャーで計り図面にするための必要な数値も計測していきます。

コンセプト・仮図面・イメージ(模型・スケッチ・パース・CG等)の作成

空間をプロデュース

クライアントとの打ち合わせも終わり、ここからがデザイナーとしてのお仕事に入っていきます。
最初に打ち合わせで得た情報から、今回の空間のコンセプトを決めていきます。
「モダンな空間」「エレガントな空間」「落ち着いた大人の隠れ家」なんて雑誌やテレビ、お店の紹介で見かけたことが有ると思います。これがコンセプトです。
クライアントのイメージをまとめそのプランの指標となるテーマを決める事で、それにあったインテリア家具・インテリアエレメントなどを選定していきます。

コンセプトが決まったら前回調査を行った空間の図面を作成していきます。図面を描きそれをどの様に変更していくか。壁の場所を変えたり、設備を変更したりしていきます。
また、初期図面が完成したらこの後に控えるクライアントとの打ち合わせに向けて、そのイメージしている空間がどの様な物なのかを伝える為にイメージを起こしていきます。
クライアントは設計のプロではないので、図面を見てもどんな風になるのかが分かりません。
もし自分のデザインしたものがクライアントのイメージと全く違うものでも困りますので、ビジュアル的に伝えられるものを用意します。

ここでは一例として、模型・スケッチ・パース・CGとしていますが、すべてを用意しなければならないわけではありません。
相手が理解するのに必要なものを用意すれば大丈夫です。

イメージを伝える為の方法はこれでなければならないと言う決まりは有りませんが、状況によりそれぞれを使い分けられることが、より良いデザイナーと言えます。
例えば、打ち合わせの時にクライアントから「この部分をこんな感じにしたらどうなりますか?」と質問されて模型をその場で作るわけにはいきませんので、スケッチで雰囲気だけを伝える。等の柔軟な対応力はデザイン業界でも貴重な能力として認められます。

1つを突き詰めて身に付ける事は悪くありませんが、総合的な勉強をすることが結果的に優秀なデザイナーになるコツです。

プレゼンテーション

空間をプロデュース

プレゼンテーションの準備が出来たら最終確認としてプレゼンテーションを行います。
いままで打ち合わせてきた内容を最終決定として問題が無いかを確認して、微妙な調整をしていきます。基本的には打ち合わせを重ねているので、大きく変更が入ることはそう多くありませんが、以降の変更は原則的には難しい段階なので、クライアントにもデザイナーにも重要なポイントになります。

工事用図面作成(施工図)・予算決定~契約

プレゼンテーション時に微調整が入った部分などを踏まえ、最終的な見積金額を出していきます。
また、工事ではプレゼンテーションで使用した図面では情報が足りないので、職人さんたちプロに見て貰うための図面(施工図)も作成します。
それらが正式に完了して、最終的な費用を含め契約となります。

現場管理

工事が始まると専門の職人さんたちに現場をお願いする形になります。
ただ、図面では分かりにくい個所があったり、工事の状況を確認する必要があるので、要所要所で現場に行きます。
指示していた内容と違う場合はやり直しをしてもらいます。任せきりには出来ない段階です。

完成~受け渡し・アフターフォロー

空間をプロデュース

工事が無事終われば完成となりクライアントにお引き渡しとなります。
基本的にはここまでがインテリアコーディネーターの業務の流れになりますが、引き渡し後も何かトラブルが起こることもあり得ますので、引き続き責任をもっていく事が必要になります。