キッチンスペシャリスト検定試験

おうち時間の増加とともに住空間を快適にしようと考えている方が増えています。特に毎日使うキッチンには強いこだわりを持つ方も多く、ライフスタイルに合わせたリフォームを求められます。
そこで活躍するのがキッチンスペシャリストです。キッチンに特化したこちらの専門資格があれば、さまざまな要望や問題解決にも応じることができ、知識を基に的確なプランを提示することができるでしょう。
ここでは、専門分野でチャレンジもしやすい注目の資格であるキッチンスペシャリスト、その検定試験について詳しく解説していきます。

キッチンスペシャリスト検定試験の概要

キッチンスペシャリストの資格はインテリアコーディネーター資格でも有名な公益社団法人インテリア産業協会が主催している資格の名称です。
名称の通りキッチンまわりの知識や技能に長けた人材の証明としてこの資格があります。取得者の主な仕事としては、インテリアショールームなどで自社製品のキッチンを販売したり、お客様と打ち合わせをする中で様々な提案を行ったりします。勿論空間を設計する仕事をしている方々でも取得される方は沢山いらっしゃいます。

2022年度のキッチンスペシャリスト資格試験の概要

試験日 2022年12月4日(日)
試験科目 学科試験(120分) / 実技試験(150分)
受験資格 学歴・年齢・性別・国籍による制限はありません
試験会場 北海道、岩手県、宮城県、群馬県、東京都、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、沖縄県 左記の全国12地域に試験会場を設定予定

共通項目

受験料 11,000円(税込)~14,300円(税込)(受験項目により変動)
申請期間 9月13日(火)~10月21日(金)まで ※ただし、試験会場ごとの定員に達し次第、申込は締め切られます。詳細はインテリア産業協会へお問い合わせください

試験内容

販売の知識から設計・機能などキッチンに係る知識・技術が問われます。
学科試験:キッチンや住居・食生活に関する内容(マークシート択一式)
実技試験:平面図など図面表現によるキッチンの企画提案

勉強時間(難易度)

平均勉強時間は1日1時間を半年程度、合計200時間での合格も可能です。

合格率

合格率は40%程度

キッチンスペシャリスト検定試験を受けるメリット

キッチンスペシャリスト資格を取得している方の多くは、インテリアショールームやキッチンメーカー、リフォーム会社などに勤務する人です。
例えば、資格を持っていることで、自社商品のキッチンを勧める際には、専門知識を活かした的確なアドバイスをすることができます。お客様からの信頼も得やすくなることでしょう。

また、空間デザインの分野においてもキッチン廻りはとても重要です。最近では、キッチンを生活の中心に考えた家づくりも多くなっているため、空間デザインの分野でも知識を活かせる資格といえます。

キッチンスペシャリストは、さまざまな分野で活かせる資格ですが、特にキッチンショールームなどに勤務されている方のスキルアップ、そして質の高いプラン提案を行いたいと考える方にはぜひおすすめしたい検定試験です。

キッチンスペシャリスト検定の勉強方法

キッチンスペシャリストとして活躍するための勉強方法ですが、資格の難易度自体は高いものではなく、しっかりと受験勉強をしていれば合格できる内容です。

働きながらキッチンスペシャリストの勉強をする方法

キッチンスペシャリストは、仕事の合間に試験勉強を独学で行い、合格することも不可能ではありません。
学科試験は過去問を繰り返し勉強することで、十分に合格圏内に入ることも可能です。
製図の試験ではキッチンに関する図面を描くことが求められるため、ハードルは高くなります。製図を独学で習得することも不可能ではありませんが、時間が掛かるため効率の良い方法とはいえません。また、正しい方法を身につけずに練習を繰り返すことで、悪い癖がついてしまう恐れもあります。

未経験からキッチンスペシャリストの勉強をする方法

キッチンスペシャリストに未経験からなるには、まずは資格の取得を第一目標にすることになるでしょう。キッチンメーカーなどに勤めてキッチンに関する知識を学び、後々資格を取得することを目指すのも良いかと思います。
費用対効果の面から考えると専門知識を学べるスクールで勉強をし、基本的な内容を学ぶほうが効率的ではあります。

キッチンスペシャリストになるには

生活の中心となることの多いキッチンに関する多くの要望や問題も、専門知識があれば的確なアドバイスをすることができます。ここでは、キッチンスペシャリストになるためのステップをご紹介します。

1. キッチンやインテリアに関する知識を学ぶ

まずは知識の習得が最初のステップです。
キッチンメーカーやリフォーム会社などの関連企業に就職、現場で学びながら資格取得を目指す方も多くいます。ですが、就職時に知識が身についていれば、即戦力として幅広く仕事をすることができ、より実践的な知識と技術の習得が期待できるでしょう。
そのため、インテリア専門のスクールで学んで、まずはキッチンに関連する知識と技術を身につけることをおすすめします。

2. 資格を取得する

資格を取得していることは高度な専門知識とプラン設計の技術が身についている証明となります。キッチンのプラン提案には、建築や防災、電気、ガス、そして関係する法律も正しく理解しておく必要があります。
資格があることでお客様にとっても信頼できる存在となり、要望に的確に応えることもできます。
キッチンスペシャリストとして活躍を目指すなら、資格取得は必要となるでしょう。

3. 経験を積む

キッチンスペシャリストとしてさまざまなお客様の声を聞き、ライフスタイルに合わせたプラン作りを数多く経験することがスキルアップにつながります。
資格取得に加え、キッチンスペシャリストとしての豊富な経験と幅広い人脈があれば、独立することも夢ではありません。フリーランスであれば、自分で仕事量を決めて働くことができます。ライフスタイルに合わせた働き方として、今後さらに増えていく働き方となるでしょう。

キッチンスペシャリストの就職先

お客様のキッチンに関するお悩みにこたえるキッチンスペシャリストの就職先としては、大小さまざまなキッチンメーカーはもちろんのこと、ハウスメーカーなどがあります。
小規模のデザイン事務所などは総合的なデザイン力を求められるので、比較的大きな会社になることが多い傾向です。

キッチンスペシャリストの将来性

キッチンの機能やデザインは日々進歩していますが、キッチンで調理をすることや団らんを生み出すことはこれからも続く普遍的なものです。コロナ禍によって人々の考え方の変化が起こり、家で過ごす時間に重きを置く方も増えています。
そのためキッチンスペシャリストの資格を持ち、キッチンのプロとして活躍する人はこれからも重宝されていくことと思われます。
キッチンスペシャリストとして長きにわたって活躍していくことは、十二分に可能でしょう。

キッチンスペシャリストの苦労とやりがい

キッチンスペシャリストの苦労は、主に働き始めに多く見られます。キッチンの仕様は実にさまざまなため、数多くのキッチンの設備や仕様を把握する必要があるからです。
キッチンメーカーや建築総合メーカーなどは教育もしっかりしていますので、暫くは先輩を手本にしていきますが、いつかは一人でお客様の対応をしなければなりません。独り立ちするまでが大変という声をよく聞きます。

キッチンスペシャリストとしてキッチンメーカーや建築総合メーカーなどでキッチンを担当すると、直接お客様とやり取りをすることが増えます。お客様は様々悩みを持たれていらっしゃいますが、お客様と一緒になって問題を解決していく仕事ですので、ご自身の対応力次第でお客様の満足度が変わってきます。少しの工夫と頑張りで「あなたが担当で本当に良かった」と言っていただける仕事ですので、そのために頑張る方も多くいらっしゃいます。

キッチンスペシャリストの勤務時間・休日

キッチンスペシャリストの勤務時間・休日はキッチンメーカーや建築総合メーカーに勤める場合、勤務時間や休日はしっかり設定されています。
細かい部分は会社ごとに違いますが、そもそもメーカーが休業日に設定されている曜日は仕事をすることが出来ないため、必然的に休みになります。
建築業界ではメーカーは水曜日が定休日になることが多いため、水曜日を基準に後はローテーションでという感じになることが多いです。

キッチンスペシャリストになりたい方・インテリア関連を学びたい方へ

キッチンスペシャリストとして活躍するためには、インテリア関連の知識を身につけることが必要となります。現場で働きながら知識を身につけていくことも可能ですが、効率的に学ぶならインテリア専門スクールを利用するのがおすすめです。

インテリアと建築の専門スクールであるスペースデザインカレッジ(SDC)は、働きながらでも通いやすいカリキュラムに加えて、インテリア業界現役のプロが講師となる魅力的な学びの環境が整っています。講師からは基礎知識だけではなく、現場で役立つ実践的な知識や技術を吸収することもできます。
さらに、入学条件は20歳以上、年齢や職種もさまざまな人が集まるため、自然とコミュニケーション能力磨きや人脈づくりができます。

SDCでキッチンスペシャリストについて学ぶなら、空間デザイン科インテリアデザイン専攻やインテリアコーディネーター科の受講がおすすめ。キッチンスペシャリストだけではなく、インテリアコーディネーターやインテリアデザイナーなど、さまざまなインテリア関連資格取得の可能性が広がります。
手厚い進路サポートで卒業後の就職率も高く、業界から生徒を求める声が絶えない実力あるスクールです。SDCの学校紹介や資料請求についてはこちらからご覧ください。

おわりに

キッチンスペシャリストとして活躍するためには、まずは知識を身につけて資格にチャレンジすることが第一のステップ。効率的に知識や技能を身につけたい方や本気の学びを求める方、短期間で資格取得を目指したい方はスクールを利用して学ぶことが一番の近道となるでしょう。

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